アルネ・ヤコブセンデザインのリプロダクト品エッグチェアーの脚カバーがだらしなくなっていたので製作することにしました。
今回は、初めて革成型に挑戦していきたいと思います。
脚の径を計測してみると直径50㎜でしたので、ホームセンターに型の木材を買いに行きました。
雄型となるちょうど直径50㎜の木が売ってあったので早速購入しました。
雌型は、革が1.8㎜なので54~55㎜程度の円を探しましたが、そんな都合のいい円は売ってありませんでした。
物差しを持って家中のキャップ、蓋、コップ、を計測しましたが、雌型になりそうなものはないですよね…。
ないなら作る!
ということで100均に行って木材を買って切り出していきます。
糸鋸がなかったので、丸刀で穴を開けて行きます。
穴を開けた後、紙やすりで磨きましたが綺麗な円とはいえないなぁ…。
革の端切れを水に浸した後、余分な水をタオルで拭き取り型にはめていきます。型にはめた後皺ができないように圧力が逃げる切れ込みを数か所入れます。
型にはめたのですが、穴が小さかったのと木の強度が足りなかったので雌型が割れてしまいました。
丸一日、乾燥させて型から取り出します。わかりにくいですが、木枠を直接革につけたので木の色が革に付いています。また、雌型の高さが均一でなく割れがあったので高さが一定ではありません。
椅子の脚に付けてみて大きさの確認をします。穴の大きさは問題ないみたいです。
革の周りを切り取り整えていきます。高さが均一ではなく境目があやふやなので整えるのも一苦労です。
次に上部に取り付ける蓋を作成します。
下の成型した革の直径が64㎜だったので、だいたい70㎜の円を円錐にすると丁度いいかなという感覚で型紙を作成していきます。
型紙を革に写して切り取ります。ボタン止めするのでボタンを取り付けて縫うラインをネジ捻で引きます。
上部と下部をボンドで接着し乾いた後に菱目打ちで穴を開けています。きちんと成型されていないので穴を開けるのも難しいです。( 一一)
縫い合わせていきます。
ヘリを整えてトコノールとプレススリッカーで磨いていきます。
完成です!(試作ですが)
裏はガタガタです(笑)
椅子の脚に取り付けてみます。
まー試作だということで出来についてはノーコメントで…。(笑)
雌型を作り直し今回の反省点をいかしてリベンジしたいと思います。
椅子の脚は、5つあります!!