著書『はじめてのレザークラフト』に掲載されているキーホルダーの作成過程を紹介していきたいと思います。
なかなか丁度良い大きさのリングが見つからなかったですけど、仕事帰りに寄ったホームセンターで、30.8㎜のステンレスリングがあったので購入してきました。
ステンレスは錆びにくい金属合金で、表面に不動態皮膜をいう非常に薄い膜が形成されていて傷ついてもすぐに再生して高い耐食性を保つことができます。しかしそのメカニズムはこれだけ科学技術や分析技術が進んだ現代においても解明されていないというとても不思議な金属です。
キーホルダー作成
型紙作成
まず、初めに著書『はじめてのレザークラフト』に付属されているキーホルダー型紙を125%でコピーします。
プリンターを久しぶりに起動するので、「うぃーん、うぃーん」という長いウォームアップ後にある程度は予想していたんですけど、インク切れのメッセージが…。
しかも、インクの種類が ”グレー” !!!!(笑)
”グレー” なくても印刷できるだろー! 黒が2種類も入っているのにコントラストで調整できないのかぁ!と思いながらも印刷出来ませんよね…。
はい、はい、わかっていますよ。行ってくればいいんでしょヤマダ電機に。。。
はい、印刷完了です!
ペラペラなコピー用紙だと革に写し難いので、厚紙に印刷して切り取ったらこんな感じになります。
革切り出し
端切れに目打ちで線を入れていきます。黒なので線を引いてもわかりにくいですね。”銀ペン”という革に線を引くのもを購入したいと思います。
線に沿って革包丁で切り出していきます。
なかなか切れないと思ったら、使い方が間違ってしました。正しい使い方は、奥側に少し寝かせて手前に引いて使うみたいです。初心者には、使いこなすのが難しいですね。特に曲線は、カッターの方が使いやすいかもしれません。
なんとか切り出し終了です。
接着
次に中心から左右1.5㎝より先にボンドを塗布していきます。目打ちで線を入れていますが、境界線が見難いです。
ボンドが乾いてきたらリングを通して圧着していきます。
菱目打ち
本には、”マルチステッチンググルーバー”でガイドラインを引くこととなっていますが、道具セットに付属していたものは、”ネジ捻”という道具でした。
切り出しの精度が悪いために線が綺麗に引けません。
ガイドラインに沿って菱目打ちで穴を開けていきます。直線部分は、4本の菱目打ちで穴を開けていき、曲線部分は2本の菱目打ちで穴を開けていきます。ちょっと刃の部分が短いですがロンギヌスの槍みたいでカッコいいです!(世代がわかる?w)
縫い合わせ
今回は、おまけで付いていた蝋引き糸で縫っていきます。
針に糸を通す方法も分かりにくかったので、動画サイトで確認しながら通しました。
菱目打ちで開けた穴に沿って縫っていきます。
縫い終わったらこんな感じになります。
初めて縫ったのですが、ガタガタしてますね…。少し折り返して縫い、ライターで糸を溶かして溶着します。
仕上げ作業
ヘリを落とした後にコバに水を塗った後にトコノール塗布しプレススリッカーで仕上げていきます。
完成です!
初めての作品ですが、出来栄えはともかく作る喜びを感じさせてくれる一品となりました。
今回の反省点
・型紙、型紙からの革への写し、革の切り出しの精度が落ちると完成品の出来栄えに大きく影響する。
・線を引く銀ペンがあると便利。(特に黒い革では)
・セルフタイマー式の固定カメラがあれば製作風景をきれいに撮れそう。
今回使用した書籍と道具
書籍
これからレザークラフトを始める人の入門書として、道具の説明や使い方など写真付きで丁寧に説明していています。初心者でも使える型紙の収録してあり、何を作っていいかわからない方には最適な本です。
道具
一通りのレザークラフトで必要な物がセットで収められています。単品で買いよりはセットということで安く抑えられていると思いますが、始めたばかりの人には必要ではない物も含まれています。お試しで始めたい人は、最低限必要な物が収められているセットか、単品でそろえていくのがいいかもしれません。
![]() |
全国送料無料 レザークラフト 道具 セット 革 工具 プレミアム セット サイレント菱目打ち ラウンドモール DVD解説動画70分付 価格:14,800円 |